䷝離
離はつくことを扱った卦です。
卦辞
離利貞。亨。畜牝牛吉。
離は貞に利あり。亨る。牝牛畜いて吉。
離は正しくあれば良い。進んでいく。牝牛を畜えば吉。
- 牝牛:
- おとなしく従う様から、つく理想の態度とされる。
爻辞
初九

履錯然。敬之无咎。
履むこと錯然たり。これを敬まば咎なし。
歩みが入り乱れている。慎めば咎はない。
つく態度が定まっていない、といったところでしょう。
- 錯然:
- 入り乱れる様
六二

黃離。元吉。
黃に離けり。元いに吉。
黃につく。大いに吉。
- 黃:
- 中の色。
九三

日昃之離。不鼓缶而歌、則大耋之嗟。凶。
日の昃きに離けり。缶鼓ちて歌わざれば、則ち大耋の嗟きあらん。凶。
日が傾く時につく。缶を鼓ち歌わなければ、ただ老いを嘆くのみとなる。凶。
老いにつく場合と見て良いでしょう。
九四

突如其來如。焚如、死如、棄如。
突如として其れ來如せば、焚如たり。死如たり。棄如たり。
突如としてそれが来るのであれば、焚かれ、殺され、棄てられる。
事件につく場合と思われます。すぐにつけば大変な目にあうといったところでしょう。
六五

出涕沱若。戚嗟若吉。
涕出だすこと沱若たり。戚うるに嗟若たれば吉。
涙をポロポロと流す。憂い嘆けば吉。
辛い状況につく場合と見て良いでしょう。九四とつなげて読むことも可能です。
- 沱若:
- ポロポロと流す様
上九

王用出征。有嘉。折首。獲匪其醜无咎。
王用て出征す。嘉きありて首を折く。獲るに其の醜あらざれば咎なし。
王は(現状)をもって出征する。成果があり首領を倒す。手下にまで手を出さなければ咎はない。
戦いにつく場合でしょう。九四・九五とつなげて読むこともできます。
まとめ
何につくかと、つく場合の態度が示されていると卦と見て良いでしょう。
卦の全体像
上九、戦いにつくなら、やり過ぎない。
六五、辛い状況につくなら、泣く。
九四、事件につけば、酷い目にあう。
九三、老いにつくなら、楽しむ。
六二、中につけば吉。
初九、つくものが定まらない。つつしむ。
