お世話になった本
このサイトはいろんな本に刺激され、ほだされてできました。
原文を解釈する下地になった本、文字のルーツを探るための本、引用させてもらった本などをご紹介します。
解釈の下地になった本
『易経』上・下高田眞治・後藤基巳(訳) 岩波書店
『易』本田濟(著) 朝日新聞社
「経書としての『易』」は、この二冊がベストではないでしょうか。『易』がどのように読まれてきたのかについて真摯にまとめられています。とはいえ、解釈には違いがあり、比較して読むのもまた面白いです。
『ビジネスパーソンのための易経入門』岡本吏郎(著) 朝日新聞出版
初学者でも読める内容ですが、読み直すたびに「おぉ」と思わせてくれます。著者の『易』との付き合い方も書かれており、生きる中で『易』を活かすという考えで一貫した本です。
『周易本義』中村璋八・古藤友子(著) 明徳出版社
朱熹の易解釈です。易を読む姿勢に大きく影響を受けています。
『東洋思想の構造 井筒俊彦英文著作翻訳コレクション』井筒俊彦(著) 慶應義塾大学出版会
「東洋思想の中での儒教」をつかむのに、これ以上の本を私は知りません。このサイトでは「中」について「未発の中」のみを扱いましたが、この本では「已発の中」についても、くわしく書かれています。
『身体感覚で『論語』を読みなおす。』 安田登(著) 新潮社
『あわいの時代の『論語』 ヒューマン2.0』 安田登(著) 春秋社
『論語』が孔子が生きていた頃の字で書かれていない事実にビックリ。原文の一字一字を読み直そうと思ったのも、安田登さんの影響です。
『The I Ching or Book of Changes』Richard Wilhelm訳 Bollingen Foundation
「比・応・正・位」にとらわれない解釈には影響を受けました。英訳版にあるユングの序文も見事です。その中で占いを実践しながら、西洋思想との差、易の思想、占いの扱いを解説してしまうヤンチャな内容です。
『中動態の世界』 國分功一郎(著) 医学書院
この本が扱うのは西洋における「中動態」ですが、易とも通底するように思います。『易』を「能動対受動」ではなく「能動対中動」でながめ直すのは刺激的な作業です。
『大学・中庸』 金谷治(訳) 岩波書店
「中」についての本でもあり、易理解にとっても重要な本とされます。このサイトでは「中」「命」を定義するのに引用しました。
『王弼の易注』塘耕次(著) 明徳出版社
「易のサイトをつくるなんてナマイキ」とは思いますが、王弼ほどではありません。彼は二十代で『易』に注釈をつけています。そして彼の読みがその後の『易』解釈のスタンダードとなりました。早逝の天才のナマイキを味わえる一冊です。
文字のルーツを探るために読んだ本
『漢字字形史字典』落合淳思(著) 東方書店
扱っているのは小学校までの漢字ですが、甲骨文字・金文(周の時代の文字)の新しい研究成果を踏まえて書かれています。
『甲骨文字辞典』落合淳思(著) 朋友書店
甲骨文字の頃の意味を知るために利用しました。
『全訳 漢辞海』戸川芳郎(監修)・佐藤進・濱口富士雄(編集) 三省堂
『新漢語林 第二版』鎌田正・米山寅太郎(著) 大修館書店
上2冊ではカバーできない文字の意を知るために利用。『全訳 漢辞海』はオンライン辞書、『新漢語林 第二版』にはアプリ辞書があり検索に便利です。
『帛書易経』を知るために読んだ本
『易 上・下 (馬王堆出土文献訳注叢書)』池田知久・李承律 (著) 東方書店
『帛書周易校釈』鄧球柏(著) 湖南出版社
引用した本
『朱子語類易経編 全訳版』齊藤伸治(著) ブイツーソリューション
易に関わる朱子の発言がまとめられています。漢文はこの本を引用し、読み下し・口語訳は私の独断でつけています。
『荀子』上・下金谷治(訳) 岩波書店
「善く易を為むる者は占わず」を引用しました。
