しん

晋は進む時を扱った卦です。

卦辞

晋康侯用錫馬蕃庶。晝日三接。
しん康侯こうこうもっうまたまわること蕃庶はんしょたり。晝日ちゅうじつたびまじわる。
晋は国を良く納めた侯は馬をたくさんもらえる。昼に王との三度の接見ができる。
康侯:
国を良く納めた侯。
蕃庶:
たくさん。
晝:

爻辞

初六初爻
晉如摧如。貞吉。罔孚、裕无咎。
晉如しんじょたり摧如さいじょたり。ていにしてきちまこととせらるることけれども、ゆたかなればとがなし。
進もうとするもくじける。それでも正しくあれば吉。孚とされなかったとしても、心がゆるやかであれば咎はない。
摧如:
くじける
六二二爻
晉如愁如。貞吉。受茲介福、于其王母。
晉如しんじょたり愁如しゅうじょたり。ていにしてきちおおいなるふく、その王母おうぼく。
進もうとするも憂える。正しくあれば吉。大きな福を王母から受ける。
「王母」は王に近い立場の者から助けられるといったところでしょう。
六三三爻
眾允。悔亡。
しゅうまこととす。ほろぶ。
周りから認められる。悔いがなくなる。
眾:
衆・多くの人。
允:
まこと・承認する。
九四四爻
晉如碩鼠。貞厲。
晉如しんじょたる碩鼠せきそていにしてあやうし。
オオネズミのように進む。正しくても危うい。
碩鼠:
オオネズミ。何でも食べる。欲深の象。
六五五爻
悔亡。失得勿恤。往吉。无不利。
ほろぶ。失得しっとくうれうるかれ。けばきちあらざるなし。
悔いがなくなる。結果に一喜一憂してはいけない。行けば吉。良くないことはない。
上九上爻
晉其角。維用伐邑、厲吉无咎。貞吝。
そのつのすすむ。もっゆうてば、あやうけれどきちとがなし。ていなれどりん
その角で進む。これを用いて邑を伐てば、危ういが吉。咎はない。ただ正しくても吝。
その角:
壮んさを表す象と見ます。大壯・九三姤・上九にもあり。

まとめ

周りから孚とされながら、徐々に進んでいく姿が示されている卦です。

卦の全体像

上九、其の角で進む。

六五、結果にとらわれず、行けば吉。

九四、オオネズミのように進む。

六三、周りに認められて進む。

六二、上からの助けを受けて進む。

初六、進もうとしてくじける。

互卦:  綜卦:明夷  錯卦: