䷡大壮

大壮は大いに壮んな時を扱った卦と見て読みます。

卦辞

大壯利貞。
大壮たいそうていにしてあり。
大壮は正しくあれば良い。

爻辞

初九初爻
壯于趾。征凶。有孚。
あしさかんなり。けばきょうまことあり。
趾がさかんになっている。進めば凶。孚が有る。
4つ重なるのはじめ。壮んさに任せて動こうとしている、といったところでしょう。
九二二爻
貞吉。
ていにしてきち
正しくあれば吉。
4つ重なるの2つ目。正しくあれば、壮んさともうまく付き合えると読めます。
九三三爻
小人用壯、君子用罔。貞厲。羝羊觸藩、羸其角。
小人しょうじんそうもちい、君子くんしもうもちう。ていにしてあやうし。羝羊ていようまがきれ、つのつかましむ。
小人は壯んさを用いるが、君子はしない。正しくても危うい。牡羊の角が生け垣に引っ掛かり苦しむ。
4つ並ぶの3つ目。君子が用いないほど、壯んさが強まっている状態でしょう。
羝羊:
牡羊。角の生えた壮年の羊。
藩:
生け垣
其の角:
壮んさの象と見ます。晋・上九姤・上九にも出てきます。
九四四爻
貞吉。悔亡。藩決不羸。壯于大輿之輹。
ていにしてきちほろぶ。まがきひらけてつかまず。大輿たいよふくさかんにす。
正しくあれば吉。悔いがなくなる。生垣が開いて苦しみがなくなる。大輿の車軸を固定する革ひもをしっかりと固める。
4つ並ぶの最後。壯んさが収まってきていると読めます。それでも「輹壯んにす」です。警戒が必要と見て良いでしょう。
輹:
車軸を固定する革ひも。脱輪しないようにする。
六五五爻
喪羊于易。无悔。
ひつじうしなう。いなし。
羊が自然にいなくなる。悔いはない。
羊:
壮んさの象。
易:
天候のような自然な変化。
上六上爻
羝羊觸藩、不能退、不能遂。无攸利。艱則吉。
羝羊ていようまがきれ、退しりぞくことあたわず、すすむことあたわず。あるところなし。くるしみてきち
牡羊の角が生け垣に引っ掛かり、退くことも進むこともできない。良いところがない。しかし艱しめば吉。
壮んさに任せて進み、壮んさもなくなって行き詰まった、といったところでしょう。

まとめ

壯んさとの付き合い方が、段階的に示されていると見て良いでしょう。

卦の全体像

上六、壮んさが行き詰まる。

六五、羊が自然に抜ける。

九四、壮んさが収まりつつある。

九三、君子が用いない壮んさ。

九二、正しくあれば吉。

初九、壮んさのまま動く。

互卦:  綜卦:  錯卦:

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