䷓観
観は観ることを扱った卦です。何かが行われる前の段階にあります。
卦辞
観。盥而不薦。有孚顒若。
観。盥いて而して薦めず。孚ありて顒若たり。
観。手を清め、まだ犠牲は捧げていない。その姿に孚が有れば畏敬があらわれる。
- 盥:
- 手を洗うこと。
- 薦:
- そなえる・ささげる
- 顒若:
- 厳粛さのある様。
爻辞
初六

童觀。小人无咎。君子吝。
童観す。小人は咎なし。君子は吝。
子どものように觀る。小人は咎がない。君子は吝。
- 童観:
- 子どものように視野が狭いこと。
六二

闚觀。利女貞。
闚観す。女の貞に利あり。
のぞき觀る。女の正しさがあれば良い。
「闚観」もまだ視野が広くありません。従者の正しさが良いとします。
- 闚:
- のぞく
- 女の貞:
- 女は⚋の象。従者の態度と見ます。
六三

觀我生、進退。
我が生を觀て、進退す。
自らの生き方を觀て、進退を決める。
六四

觀國之光。利用賓于王。
國の光を觀る。用て王に賓すに利あり。
國の光を觀る。それをもって王の客となると良い。
- 賓:
- 客
九五

觀我生。君子无咎。
我が生を觀る。君子は咎なし。
自らの生を觀る。君子であれば咎はない。
前半は六三と同じ。しかし自らの生の如何で咎があるかないかが決まるとします。
上九

觀其生。君子无咎。
其の生を觀る。君子は咎なし。
生き方を觀られる。君子であれば咎なし。
これまでは観るでしたが、上九は観られる側です。こちらも生の如何で咎の有無が決まります。卦辞のと重ねて読むことも可能です。
まとめ
何かが行われる前の「観る」を扱っているだけに卦辞も爻辞も静かに思えます。
卦の全体像
上九、生き方を觀られる。
九五、自らの生を觀る。
六四、國の光を觀て、客になるかを決める。
六三、自らの生き方を觀て、進退を決める。
六二、隙間から覗き觀る。
初六、子どものように觀る。
