りん

臨は人に対峙することを扱った卦です。

卦辞

臨元亨。利貞。至于八月有凶。
りんおおいにとおる。ていにしてあり。八月にいたりてきょうあり。
臨は大いに進んでいく。正しくあれば良い。八月に至れば凶がある。
「八月至りて…」の解釈は様々ですが、遠くない未来に凶があると取れば良いかと思います。

爻辞

初九初爻
咸臨。貞吉。
咸臨かんりんす。ていにしてきち
初爻のイメージ
感応して臨む。正しくあれば吉。
感じたものを頼りに臨む、といったところでしょうか。
九二二爻
咸臨。吉无不利。
咸臨かんりんす。きちにしてあらざるなし。
二爻のイメージ
感応して臨む。吉であり良くないことはない。
六三三爻
甘臨。无攸利。既憂之、无咎。
甘臨かんりんす。あるところなし。すでにこれをうれえば、とがなし。
三爻のイメージ
甘く臨む。良いところがない。すでに憂いたのであれば、咎はない。
甘くゆるんだ態度で臨むといったところでしょう。 「甘」は節・九五にもあります。文の作りも「甘臨」「甘節」と同じですので同じ意と見ます。
六四四爻
至臨。无咎。
至臨しりんす。とがなし。
四爻のイメージ
至って申し分ない態度で臨む。咎はない。
六五五爻
知臨。大君之宜。吉。
知臨ちりんす。大君たいくんなり。きち
五爻のイメージ
知をもって臨む。大君の取るべき態度。吉。
上六上爻
敦臨。吉无咎。
敦臨とんりんす。きちにしてとがなし。
上爻のイメージ
敦く臨む。吉にして咎はない。
敦:
てあつい、飾らずどっしりとした様。

まとめ

「臨」は原義的に、上から下を見下ろす意ですが、この卦は「人に対峙する態度」を扱っているのではないかと思います。

卦の全体像

上六、敦く臨む。

六五、知をもって臨む。

六四、申し分ない態度で臨む。

六三、甘く臨む。

九二、感応して臨む。

初九、感応して臨む。

互卦:綜卦:錯卦: