䷻節
節は節度について扱った卦です。
卦辞
節亨。苦節不可貞。
節は亨る。苦節は貞は可ならず。
節は進んでいく。苦しい節では正しくできない。
爻辞
初九

不出戶庭。无咎。
戸庭を出でず。咎なし。
初九、戸庭から出ない。咎なし。
家の内にいて、自然と節度が保たれているといったところでしょうか
九二

不出門庭。凶。
門庭を出でず。凶。
門の内にある庭から出ない。凶。
初九と違い外に出ないことが凶です。家に守られる時期ではなくなったとも取れます。
六三

不節若、則嗟若。无咎。
節若たらざれば、則ち嗟若たり。咎なし。
節がなければ、なげくことになる。咎なし。
ここで節の字が現れました。門庭を出て、節が問われる状況になったと思われます。
六四

安節。亨。
安節す。亨る。
節の中で安らぐ。進んでいく。
九五

甘節。吉。往有尚。
甘節す。吉。往きて尚ばるるあり。
節を甘くする。吉。行けば尊ばれる。
状況に応じて節を甘くできるのが「甘節」でしょうか。とはいえ、節度が十分に身についている上でのことと思われます。
「甘」は臨・六三にもあります。文の作りも「甘臨」「甘節」(甘+卦名)と同じですので、同じ意味とします。
上六

苦節、貞凶。悔亡。
苦節す。貞なれど凶。悔い亡ぶ。
節を苦しくする。正しくても凶。悔いればなくなる。
卦辞にもある「苦節」です。こちらはどんな状況でも節を守ろうとしているといったところでしょう。
まとめ
内卦では、戸庭・門庭という具体的な区切りから、外へ出て節が問われる流れが示されます。外卦では、身についた節への態度が示されていると読めます。
卦の全体像
上六、節を苦しくする。
九五、節に甘くする。
六四、節に安らぐ。
六三、節がなければ嘆く。
九二、門庭から出ない。
初九、戸庭から出ない。
