䷷旅
旅は旅を扱った卦です。
卦辞
旅小亨。旅貞吉。
旅は小しく亨る。旅は貞にして吉。
旅は小さく進んでいく。旅は正しくあれば吉。
爻辞
初六

旅瑣瑣、斯其所取災。
旅して瑣瑣たり。これ其の災いを取るところなり。
旅でこまごまとしていれば、災いを招くことになる。
- 瑣瑣:
- こまごまとした様。
六二

旅即次、懷其資。得童僕貞。
旅して次に即き、其の資を懐く。童僕の貞を得ん。
旅で宿に落ち着き、手持ちの資金もある。童僕の正しさを得る。
- 次:
- 宿
- 童僕:
- 若い召使い
九三

旅焚其次、喪其童僕貞。厲。
旅して次焚かれ、其の童僕の貞を喪う。厲し。
旅で宿が焚かれる。その童僕の正しさも失う。厲い。
正しさを保てていないと読めます。
六四

旅于處,得其資斧,我心不快。
旅して于に處り、其の資斧を得ん。我が心快とならず。
旅で借家にいて、資金と斧もある。しかし心は快くない。
「我が心快とならず」なのは旅先にいるからでしょうか。
- 于:
- 借家
- 資斧:
- 資金と斧
六五

射雉一矢亡。終以譽命。
雉を射て一矢亡う。終に誉命以てす。
雉を射て一矢は失う。終りには誉命となる。
「一矢失う」は成果を得るための損失とされます。
- 誉命:
- 名誉のある任
上九

鳥焚其巢。旅人先笑、後號咷。喪牛于易。凶。
鳥其の巣を焚かる。旅人先に笑い、後に號び咷く。牛を易に喪う。凶。
鳥が巣を焚かれる。旅人は先に笑い、後には泣き叫ぶ。牛を自然と失っている。凶。
旅先で正しさを失った、と見て良いでしょう。
- 易:
- 天候のような自然な変化。
- 牛:
- 落ち着き・一途さの象
まとめ
この卦の旅は観光ではなく、よその土地で身を置くニュアンスのようです。
卦の全体像
上九、巣を焼かる。牛を失う。凶。
六五、雉を射て一矢を失う。終に誉命。
九四、借家、資金と斧はあるが、快くない。
九三、宿を焼かれ、童僕も失う。
六二、宿、資金、童僕の助けを得る。
初六、こまごましていると、災いを招く。
