䷤家人
家人は家を治めることを扱った卦です。
卦辞
家人利女貞。
家人は女の貞にして利あり。
家人は女の正しさが良い。
「女」は⚋の象。「女の正しさ」は前に出ず、家を守る態度と見て良いでしょう。
爻辞
初九

閑有家,悔亡。
閑ぎて家を有つ。悔い亡ぶ。
決め事をによって家をたもつ。悔いがなくなる。
六二

无攸遂。在中饋。貞吉。
遂ぐるところなし。中饋に在り。貞にして吉。
成し遂げようとしない。食事をきちんと出すことに専念する。正しくあれば吉。
- 中饋:
- 食事をきちんと出すこと
九三

家人嗃嗃。悔厲吉。婦子嘻嘻、終吝。
家人嗃嗃たり。厲うし。悔ゆれば吉。婦子嘻嘻たれば、終には吝。
家族に声を荒げ厳しくする。危うい。悔いれば吉。しかし婦子が笑い騒いでいるなら、終わりには吝。
- 嗃嗃:
- 声を荒げ厳しくする。
- 嘻嘻:
- 笑い騒ぐ様。
六四

富家。大吉。
家を富ます。大いに吉。
家を富ます。大いに吉。
九五

王、假有家。勿恤。吉。
王が家を有つに假る。恤うる勿かれ。往けば吉。
王が家をたもつ役を担う。憂うることはない。吉。
上九

有孚威如、終吉。
孚ありて威如たれば、終には吉。
孚が有り、威厳があれば、終りには吉。
まとめ
家を治める過程が、段階的に示されていると見て良いでしょう。
卦の全体像
上九、孚と威厳があれば吉。
九五、王が家を保つ。
六四、家を富ませる。
九三、厳しさは危うい。甘ければ吝。
六二、内の務めに専念する。
初九、決め事で家を整える。
