䷥睽

睽はそむき合う時を扱う卦です。

卦辞

睽小事吉。
けい小事しょうじにはきち
睽は小さな事であれば吉。

爻辞

初九初爻
悔亡。喪馬勿逐自復。見惡人无咎。
ほろぶ。うまうしなうもくしておのずからかえる。惡人あくにんるにとがし。
悔いがなくなる。馬を失っても追わなくて良い。自ら帰ってくる。合わない人に会っても咎はない。
惡人:
合わない人、好ましくない人。九四とも読めます。
九二二爻
遇主于巷。无咎。
しゅちまたう。とがなし。
主人と路地であう。咎なし。
「主」は六五ではないかと思われます。
巷:
路地。
六三三爻
見輿曳、其牛掣。其人、天且劓。无初有終。
輿かるをうしかる。ひとかみきられはなきらる。はじめなくしておわりあり。
輿に引かれるのを見られ、その牛がとどめられる。その人は髪を切られ、鼻を切られる。初めはうまく進まないが、終わりには収まる。
「天られ且つ劓らる」は上九の元へ向かおうとしたことで、起こる災難、と読めます。
天:
刑罰。髪を切られる。
劓:
刑罰。鼻を切られる。
九四四爻
睽孤。遇元夫交孚。厲无咎。
そむいてひとりなり。元夫げんぷまことまじう。あやうけれどもとがし。
そむき合って独りになる。いずれ元夫にあい、孚で交わる。危ういが咎はない。
六五と宗の関係だったが背きあい、ひとりとなったと読めます。「元夫」は初九ではないでしょうか。
元夫:
健全な人・善良な人
六五五爻
悔亡。厥宗噬膚。往何咎。
ほろぶ。そうはだえむ。くもなんとがあらん。
悔いがなくなる。宗族の膚を噬む。行くのに何の咎があろうか。
「厥の宗膚を噬む。」は九四・上九とそむきあったと読めます。
上九上爻
睽孤。見豕負塗、載鬼一車。先張之弧、後說之弧。匪寇婚媾。往遇雨則吉。
そむいてひとりなり。いのこい、する一車いっしゃん。さきにこれゆみり、のちにこれゆみく。あだすにあら婚媾こんこうせん。きてあめえばすなわきちなり。
背いて独り。泥まみれの豚、鬼がのる一台の車を見る。初めは弓の弧を張り、後には解く。敵対ではなく結ばれる。行って雨にあえば吉。
鬼がのる一台の車は六三ではないでしょうか。鬼と見ましたが、結ばれれば吉、と読むことも可能です。
「寇すに匪ず…」は屯・六二賁・六四にもあります。
雨:
が交わる象。

まとめ

そむき合った後に、それぞれが別の会うべき人に会う、と読めます。

卦の全体像

上九、そむいて孤立。鬼に弓を張るも後に解く。

六五、仲間とそむき合い、行く。

九四、そむいて孤立。やがて会うべき人に会う。

六三、進もうとして災難にあうが、最後は収まる。

九二、主と路地であう。

初九、馬がいなくなるも戻る。悪人に会う

互卦:既済  綜卦:家人  錯卦:

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