かく

革はあらためることを扱った卦です。

卦辞

革、巳日乃孚。元亨利貞。悔亡。
かくは、巳日いじつにしてすなわまこととせらる。おおいにとおる。ていにしてあり。ほろぶ。
革は、やむを得なくなって孚とされる。大いに進んでいく。正しくあれば良い。悔いが亡ぶ。
巳日:
やむをえなくなった日

爻辞

初九初爻
鞏用黃牛之革。
かたむるに黄牛こうぎゅうかわもちう。
黄牛の革を用いてかためる。
意志を、中を保ち、力強くかためると読めます。
「黃牛の革」は遯・六二にもあります。
黄:
中の色
牛:
落ち着きがあり一途。
六二二爻
巳日乃革之。征吉。无咎。
巳日いじつにしてすなわちこれをあらたむ。けばきちとがなし。
やむを得なくなってからこれを革める。進めば吉。咎はない。
九三三爻
征凶。貞厲。革言三就有孚。
けばきょうていなれどあやうし。革言かくげんたびればまことあり。
進めば凶。正しくても危うい。革言が三度まとまれば、孚がある。
三度まとまってやっと巳日ということでしょう。
革言:
あらためようとする意見
九四四爻
悔亡。有孚改命。吉。
ほろぶ。まことありてめいあらたむ。きち
悔いがなくなる。孚があり命が改まる。吉。
九五五爻
大人虎變。未占有孚。
大人たいじんへんす。いまうらなわずしてまことあり。
大人が虎をあらためる。占うまでもなく孚がある。
「革」は剥いだ獣の皮の形からできた字とされます。そこで「大人虎變」は、大人が虎を革にあらためる意と読みます。虎相手ですから、命がけの大仕事と見て良いでしょう。
「虎の毛が秋に美しく生え変わるように、大人が変わる・変える」と解されることも多い一節です。
変:
変える・あらためる、変わる・あらたまる。
上六上爻
君子豹變。小人革面。征凶。居貞吉。
君子くんし豹變ひょうへんす。小人しょうじんつらあらたむ。けばきょうりてていにしてきち
君子が豹をあらためる。小人も面を革める。進めば凶。とどまって正しくあれば吉。
九五に合わせて、君子が豹を革にあらためる意と読みます。虎ほどではありませんが豹も、命がけの大仕事と見て良いでしょう。
こちらも「豹の毛が美しく生え変わるように、君子が変わる・変える」と解されることの多い一節です。
こちらも九五と同様「豹の毛が美しく生え変わるように君子が変わる・変える」とする解釈もあります。

まとめ

内卦は巳日を待ち、外卦であらたまっていくと読めます。

卦の全体像

上六、君子が豹、小人は面をあらためる。ここでとどまる。

九五、大人が虎をあらためる。

九四、孚があり命が改まる。

九三、革言が三度なれば、孚がある。

六二、やむを得なくなって革める。進む。

初九、黄牛の革でかためる。

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