䷍大有
大有は大いに有する時を扱った卦です。
卦辞
大有元亨。
大有は元いに亨る。
大有は大いに進んでいく。
爻辞
初九

无交害匪咎。艱則无咎。
害に交うなくして咎にあらず。艱しみて則ち咎なし。
害に交わらなければ咎とはならない。艱しめば咎はない。
害は、恵まれた時期に起こりがちな「ゆるみ」といったところでしょうか。大有の心得とも取れます。
九二

大車以載。有攸往无咎。
大車以て載す。往くところあるに咎なし。
大きな車に載せる。行くところがあっても咎はない。
得たものを運んでいると思われます。
九三

公用亨于天子。小人弗克。
公用て天子に亨す。小人克わず。
公用って天子にささげる。小人にはできない。
大有の時であることを加味すると「公用て」は「公(は立派な捧げ物を)用って」と思われます。九二の大車とも読めます。
- 天子:
- 天に代わって天下を治める人。王。
- 亨す:
- ここでは捧げ物をする意と思われます。
九四

匪其彭、无咎。
其の彭なる匪ざれば咎なし。
その盛大さが過ぎなければ咎はない。
- 彭:
- 盛大
六五

厥孚、交如。威如吉。
厥の孚、交如たり。威如たれば吉。
九五はその孚で交わる。威厳が保てれば吉。
上九

自天祐之。吉无不利。
天よりこれを祐く。吉にして利あらざることなし。
天から祐けがある。吉にして良くないことはない。
大有の時は極まっても天からの助けがあるとします。
まとめ
害と交わらなければ、とても恵まれた時期です。
卦の全体像
上九、天からの助けがある。
六五、孚によって交わる。威を保つ。
九四、盛んが過ぎなければ咎はない。
九三、天子に捧げる。
九二、大車で運ぶ。
初九、害に交わらず、くるしむ。
