䷖剥
剥は安息が剥がれる時を扱った卦です。
卦辞
剝不利有攸往。
剝は往くところあるに利あらず。
剥は行くとこがあると良くない。
爻辞
初六

剝牀以足。蔑貞凶。
牀を剥すに足を以てす。貞蔑ろなれば凶。
寝台の剥がれが足に及ぶ。正しさが蔑ろであれば凶。
剥の始まりです。寝台の足が剥がされます。凶であるかは正しさを守っているかどうかで決まります。
- 牀:
- 寝台。安息の象。
六二

剝牀以辨。蔑貞凶。
牀を剥すに辨を以てす。貞蔑ろなれば凶。
寝台の剥がれが弁に及ぶ。正しさが蔑ろであれば凶。
剝の時が進み足から寝台の弁へと移ります。
- 辨:
- 弁。寝台の体を横たえる部
六三

剝之。无咎。
これを剥す。咎なし。
自ら剥がれる。咎はない。
六四

剝牀以膚。凶。
牀を剥すに膚を以てす。凶。
寝台の剥がれが皮膚に及ぶ。凶。
剝が皮膚に及びます。条件なしの凶です。
六五

貫魚以宮人寵。无不利。
貫魚以て宮人を寵す。利あらざるなし。
貫魚のように人が連なる中、宮人を寵愛する。利がないことはない。
- 貫魚:
- 連なった魚。剥がされた人たちと思われます。
- 宮人:
- 宮廷で働く人。宮廷で働く能力のある人の意か
上九

碩果不食。君子得輿、小人剝廬。
碩いなる果食われず。君子輿を得、小人廬を剝す。
大いなる果実は食べられない。君子であれば輿を得て、小人であれば家が剥がされる。
碩いなる果は君子でしょうか。君子と小人で向かう先が大きく変わります。
- 廬:
- 家
まとめ
初六から剥がれが始まり、徐々に進んで、大いなる果を残して収まる。恐ろしい時期を扱った卦です。
卦の全体像
上九、大いなる果が残る。
六五、貫魚に、宮人を見出し寵す。
六四、剥がれが皮膚に及ぶ。
六三、自らが剥がれる。
六二、剥がれが弁に及ぶ。
初六、剥がれが足に及ぶ。
