䷭升
升はのぼる時を扱った卦です。
卦辞
升、元亨。用見大人。勿恤。南征吉。
升は元いに亨る。用て大人を見る。恤うる勿かれ。南征にして吉。
升は大いに進んでいく。大人に会う。憂うことはない。南に進んでいけば吉。
- 南:
- 上
爻辞
初六

允升。大吉。
允に升る。大いに吉。
初六、認められて升る。大いに吉。
- 允:
- まこと、承認の意。ここでは「認められて」としました。
九二

孚乃利用禴。无咎。
孚にして乃ち禴用いるに利あり。咎なし。
九二、孚となれば禴をすると良い。咎はない
萃・六二にも似た表現があります。
- 禴:
- 質素な祭。
九三

升虛邑。
虛邑に升る。
誰もいない村を升る。
- 虛邑:
- 誰もいない村。妨げるものがない意。
六四

王用亨于岐山。吉无咎。
王用て岐山に亨す。吉にして咎なし。
王は(現状を)用って岐山で祭りをする。吉であり咎はない。
祭りをするほど、のぼれているといったところでしょう。
- 岐山:
- 周にある山。西山とも言う。随・上六にも似た表現がある。
六五

貞吉。升階。
貞にして吉。階に升る。
正しくあれば吉。階段を上がるように昇る。
- 階:
- 階段
上六

冥升。利于不息之貞。
冥に升る。息まざるの貞に利あり。
暗闇を升る。息むことなく正しさを保つことができれば良い。
升の時が終わろうとしている、といったところでしょうか。
- 冥:
- 暗闇
まとめ
九二・六四で祭りについて書かれています。升は状況がのぼる後押しをしてくれている、と読めます。
卦の全体像
上六、暗い中で昇る。
六五、段階を昇る。
六四、岐山に亨す。
九三、誰もいない村を升る。
九二、孚となれば禴をする。
初六、認められて昇る。
