䷄需

需は待つ時を扱った卦です。

卦辞

需有孚光亨。貞吉。利涉大川。
じゅまことありておおいにとおる。ていにしてきち大川たいせんわたるにあり。
需は孚があれば大いに進んでいく。正しくあれば吉。大川を涉ると良い。

爻辞

初九初爻
需于郊。利用恆。无咎。
こうつ。つねもちうるにあり。とがなし。
郊外で需つ。恆を用いると良い。咎なし。
穴(危険)から離れた郊外で待っています。
恆:
日常。日常を続けるとも読めますが、恒卦の内容から、徳(備わる力)を恒にすることに取り組むとも読めます。
九二二爻
需于沙。小有言、終吉。
つ。すこしくげんあれど、ついにはきち
川の手前、砂浜で需つ。少し非難されるが、終わりには吉。
穴に近くにはいますが、害の及ばない距離で待っています。
沙:
砂浜
九三三爻
需于泥。致寇至。
でいつ。あだいたるにいたす。
水際の泥で需つ。攻撃を招くことになる。
穴に近づき過ぎました。
六四四爻
需于血。出自穴。
つ。穴よりず。
血の中で需つ。いずれ、穴から出る。
「穴より出ず」ですから、六四は穴にいて、血の中で待っていると見て良いでしょう。
九五五爻
需于酒食。貞吉。
酒食しゅしょくつ。ていにしてきち
酒食をして需つ。正しくあれば吉。
「坎」は穴の意ですから、九五もまた穴の中にいると思われます。ただ「”酒食に需つ」です。心を乱していないと読めます。
上六上爻
入于穴。有不速之客。三人來。敬之終吉。
穴にる。まねかざる客あり。三人さんにんきたる。これうやまえばついにはきち
穴にいる。思いがけない客が三人来る。敬えば終わりには吉。
「速やかざるの客あり。三人來る」は内卦()と思われます。需っていた時が来た爻、と見て良いでしょう。

まとめ

内卦は穴の外、外卦は穴の中で需つと読める卦です。

卦の全体像

上六、穴に三人客が来る。敬えば吉

九五、酒食をして需つ。

六四、血の中で需つ。

九三、泥で待ち、攻撃される。

九二、砂浜で待つ。

初九、郊外で待つ。恒を用いる。

互卦:  綜卦:  錯卦:

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